粗大ゴミとは違いますが、特殊なゴミとしてスプレー缶があります。
スプレー缶を捨てるときには注意が必要です。
中にガスが残っているときは底から引火して火事になる可能性もあります。
一旦ガスを抜いてから捨てるというようなときもありましたが、スプレー缶に穴をあけるときに事故が多発したこともあり、家庭でスプレー缶に穴をあけることはしないでそのまま捨てるようになっています。
粗大ゴミではありませんが、スプレー缶の処分方法を詳しく紹介します。
目次
スプレー缶の処分で注意する点
使わなくなったスプレー缶の処分に困ったら、こちらの情報を参考にガス抜き後に処分する方法について紹介しています。
◇スプレー缶は使い切ること
スプレー缶を処分する際には、必ず中身を使い切ってから出すようにすることが大切です。
カセットボンベの中のガスは引火性が高く、スプレー缶の中身も可燃性のガスが充填されています。
もし中身が残っているまま処分に出すと、何かのはずみでスプレーが押されてしまったり、衝撃で穴があいてしまったりすると引火性のあるガスが漏れてしまうことになり大惨事に至る可能性があります。
その周囲に火の気があった場合には、大きな事故にもつながりかねません。
噴射音のしなくなるまで、あるいは振っても音がしなくなるまで、しっかりと使い切ってから出すようにしましょう。
缶に穴を開けて出すかどうかは、自治体によってゴミ出しのルールが違うので確認する必要があります。
ゴミ出しのために缶に穴を開けようとした瞬間に火花が発生して、引火しケガをする事故が起きているため、穴を開けるべきではないという意見もあります。
カセットボンベに関しては、現在では穴を開けない方が良いと言うのが一般的です。
不用意に穴を開けることで、爆発事故や火災を引き起こす可能性があります。
カセットボンベの製造会社は、HPで穴を開けないように呼び掛けていますので注意しましょう。
なお、スプレー缶やカセットボンベのキャップ部分はプラスチック製品ですので、キャップ部分は別処分となりプラスチックごみとして出してください。
スプレー缶の正しい捨て方
スプレー缶の正しい捨て方
スプレー缶を振ってみて中身が残っているか確認します。
中身が残っている場合は中身をすべて出し切る、スプレー缶に自治体が指定した処理をする、空になったスプレー缶を各自治体が指定したごみの日に出すなどを中止なければいけません。
◇中身を確認する
使用済みのスプレー缶を振ってみて、中で液体が動くような音がするか確認します。
スプレー缶の中で液体が動いている場合は中身が残っています。
中身が残っている場合は、中身を全部出し切ってからスプレー缶の処分をしなければいけません。
◇中身が残っている場合は使い切る
スプレー缶の中身によってすべて出し切る方法は異なります。
種類ごとの中身の出し方をご説明します。
どのスプレー缶の中身を出し切る時は必ず火気厳禁です。
スプレー缶には可燃性のガスが入っているので爆発してしまう危険があります。
◇スプレー缶が生活用品の場合
ヘアスプレー、シェービングフォーム、デオドラントスプレー、消臭スプレー、脱臭スプレーなどは人に対して使用する製品なので害はありません。
ヘアムースやシェービングフォームなど液体と混合されている場合を除いて、空中に放出しても何の問題はないので、スプレー缶のノズル部をコンクリートなどの硬い地面に押し付けて中身を出し切りましょう。
スプレー缶のメーカーによっては、ガス抜きキャップが装着されているのでスプレー缶のキャップを外しキャップの上に付いたヘコミ部分にスプレー缶のノズル部分を押し当てると、容易にガスを抜けます。
液体と混合されている場合はやり方が変わり、大きめのビニール袋の中に新聞紙やトイレットペーパーを千切って入れてそこにスプレー缶の中身を噴射させます。
マスクを装着したり、風向きに注意したりして作業中に絶対に吸い込まないようにしてください。
噴射した後の新聞紙やトイレットペーパーが入った袋は、数時間口を開いた状態で風通しの良い場所に置いてから、しっかり口を閉じて燃えるゴミの日に捨てます。
のは、袋の中に溜まるガスを抜くにはすぐに口を閉じないで数時間おいておきます。
すぐ閉じてしまうと、袋の中でガスが充満してしまいます。
引火して爆発してしまう危険があるので、しばらく口をあけておきガス抜きをしましょう。
◇スプレー缶が塗料や殺虫剤の場合
液体と混合されている場合は、大きめのビニール袋の中に新聞紙やトイレットペーパーを千切って入れておいてそこにスプレー缶の中身を噴射させます。
マスクを装着したり、風向きに注意したりして作業中に吸い込まないように注意が必要です。
噴射した後の新聞紙やトイレットペーパーが入った袋は、数時間口を開いた状態で風通しの良い場所に置いてから、しっかり口を閉じて燃えるゴミの日に捨ててください。
すぐに口を閉じないで数時間おくのは、袋の中に溜まるガスを抜くためです。すぐ閉じてしまうと、袋の中でガスが充満してしまいます。
引火して爆発してしまわないように、しばらく口をあけておきガス抜きをしましょう。
安全に処分する方法
スプレー缶は種類を問わず危険が伴うので、安全を第一に考えて処分しなければいけません。
その場合、どのような対策をしてから捨てればよいのかを詳しく紹介します。
◇スプレー缶を安全に処分する
スプレー缶、カセットボンベどちらにも言えることですが、中身を完全に使い切ってしまったものは自治体のゴミ出しルールで捨て方が決められているので、自治体HPやごみ出しについて書かれた冊子などを参考にします。
しかし問題なのは、中身が残っている場合です。
スプレー缶は整髪料や制汗剤、虫よけスプレーなど、現在では様々なものに使われています。違うブランドのものを使い始めたり、季節によって使わなくなるものもあるので、中身が残ったままのスプレーを放置している人も多いのではないでしょうか。
中身が残っているスプレー缶を処分する時には、必ず中身を全部放出してからゴミに出してください。
可燃ごみ扱いになっていると、中身が残っている時に大変危険で最悪火事の危険性もあります。
可燃ごみは収集の段階で圧縮しながら、収集車に回収していきます。
その際圧縮された缶が破裂して、事故につながる危険性もあります。
スプレー缶の中身を安全に放出する手軽な方法は、新聞紙を用いる方法です。
ゴミ袋の中に新聞紙を敷いて、その中にスプレーの中身を少しずつ放出していきます。
その際、必ず風通しの良い屋外で、風向きにも考慮し、周囲に人が居ないことを確認して行います。
残りを噴射するときは、噴出した中身が飛び散って目や鼻に入らないように注意しましょう。
中身を出し終わったら、ガス抜きをするために数時間はゴミ袋の口を開けたままにしておきます。
新聞紙は可燃ゴミとして処分が可能ですし、スプレー缶は自治体のルールに従って出せばいいだけです。
缶が劣化して錆びていたり、押しても口が詰まっていて中身が出てこなくなったりしている時があります。そういった場合には、中身も劣化している可能性がありますし、無理に処理しようとすると事故につながる危険性もあります。
自己判断で処理しないで、自治体に確認するか、不用品回収業者に依頼する方が安全です。
◇カセットボンベを安全に処分する
カセットボンベについても、中身が残っている場合には必ずガス抜きをしてから処分してください。
外側に缶の腐食などがない場合には、カセットコンロでそのまま使い切ってしまうことが一番確実で手軽な方法です。
何らかの事情でカセットコンロが使えない場合には、火の気のない風通しの良い屋外の日陰で、ガスを放出します。
スプレー缶の場合とは違い、新聞紙は使用せず、そのまま空気中に放出させます。
カセットボンベのガスはプロパンガスなどと同じものなので、少量であれば空気中に散布しても問題はありません。
放出させる際には缶に穴をあけずに、地面にノズルを押し付けて、ガスを出します。
缶を振っても音がしなくなるまで放出します。
ガスはしばらく空気中に漂うので、タバコなど火の使用は控えましょう。
スプレー缶と同様、缶に腐食が見られる場合には無理に自分で処理しないようにしましょう。
スプレー缶を捨てるときにやってはいけないこと
スプレー缶の中身が残っている状態で穴をあけてしまうと、ガスの圧力によって噴出し途中で止まらなくなり、日が付く可能性もあり大変危険ですので絶対にしないでください。
◇キッチンでスプレー缶のガス抜きをしてはいけない
スプレー缶の中身が少量でも、キッチンで中身を抜くのは大変危険なことです。
スプレー缶には、可燃性のガスが使用されています。
キッチンはガスがこもりやすく、火気もあるので絶対に止めましょう。
シンク内で行うとシンク内にガスが溜まり、しばらく経った後で引火してしまう危険もあります。
キッチンの換気扇の下でスプレー缶のガス抜きをしたら、外に出たガスが給湯器で引火してしまったという事例もあるので相当危険な行為です。
スプレー缶は粗大ゴミ?スプレー県は危険!まとめ
ここまでスプレー缶やガスボンベの捨てる前の処理や捨て方について詳しく紹介してきました。
いまだにどう捨てたらよいのかがわからないで家でからのスプレーなどを持っている場合は、こちらの情報を参考にしてガス抜きをしてください。
ガスさへ抜いていれば何の問題もありません。