1人暮らしで高齢者の場合、引っ越しや買い替えで出てきた粗大ごみは運び出すことができません。
自治体の粗大ゴミに出したくても、運んでくれる人がいないような場合、出せません。
このような場合に粗大ごみをどう処分したらいいのかについて詳しく説明します。
今回自治体ではなく民間業者に依頼することで1人暮らしの高齢者でも粗大ごみを簡単に祖分できる方法です。
そのやり方を詳しく見ていきましょう。
目次
自分で運べない粗大ゴミはどうすればいいの?
一人で運ぶことができない家具を運びたい時にまず考えることは、「運んでくれる人を探すこと」です。
もし運び出しを手伝ってくれる人が見つかれば、自宅の前まで処分したい粗大ゴミを移動することができ、自治体の不用品回収サービスを利用して、粗大ゴミも処分することができます。
運び出しを手伝ってくれる友人がみつからなかった場合、運送会社に頼んで粗大ゴミを外へ移動してもらう人をお願いするという方法もあります。
大型家具の移動を依頼する場合、ふたつめ以降の粗大ゴミの移動は安くなる場合もありますが、ひとつ5,000~6,000円程度で運んでもらえます。
大型粗大ごみの処分方法
大きな家具の処分をするために、家具などの運び出しを手伝ってくれる人が見つかり、自治体が指定する自宅の前まで粗大ゴミを運ぶことができれば、自治体の不用品回収業者に回収を依頼することができます。
運び出しを手伝ってくれる人が見つからない場合、もし分解できる木製の家具であれば、分解して、軽くなったパーツを小分けすると自分一人で運ぶことができます。
小さく分解した粗大ゴミは、規定の量やサイズ以内であれば一般のゴミとして処分することができますし、自治体が依頼する不用品回収業者に処分してもらうこともできます。
粗大ごみの分解が難しいため粗大ゴミ収集場所まで運び出せなくて、自治体の粗大ゴミ回収サービスを利用することができない場合、運び出しもしてくれる粗大ゴミ回収業者を探すことになりますが、 運び出しもしてもらえる処分方法は5つあります。
◇リサイクル業者に依頼
粗大ごみをサイクル業者に買い取ってもらう方法です。
この場合、買い取ってもらえなければ運び出してもらえません。価値のある高級な家具やまとまった数の不用品がある場合、買い取ってもらえる確率が高くなります。
◇オークションに出品する
粗大ゴミの中に価値がありそうな品物は、オークションに出品して売ることができます。
粉場合、売れた金額と運搬費の差額がプラスの金額になることもあり、0円で大型家具などを処分することができます。
◇不用品回収業者に依頼
粗大ごみの運び出しも含めて不用品回収業者に依頼すれば、まとめて粗大ごみを処分できます。
処分するのと一緒に買い取りサービスを提供している業者もあり、家具を買い取ってもらった金額分が差し引かれて費用が安くなるかプラスになる可能性もあります。
◇家具引き取りサービスを利用
もし家具の買い替えを検討しているのであれば、新しい家具を買った時に古い家具を販売店に引き取ってもらえるサービスを利用できます。
この場合、新しく買った家具との引き換えになりますので、古い家具を引っ越し先へ持っていってから新しい家具を買うか、引っ越す前に新しい家具を買うかのどちらかになります。
◇引っ越し当日に引っ越し業者に回収してもらう
引っ越し前に粗大ゴミを処分するのではなくて、引っ越し当日に引越し業者に粗大ゴミを回収してもらう方法です。
引越し業者によっては不用品回収のほか、買い取りをしてくれる業者もあります。引っ越し業者に買い取ってもらうことができれば、作業も楽になり費用が安くなる可能性があります。
引越し業者に粗大ゴミの回収を依頼した場合、処分する粗大ゴミの数によっては、不用品回収業者に粗大ゴミ回収を依頼する場合よりも安くなる可能性があります。
大物家具の処分方法
大物の家具の場合はそれぞれの品目別にどのように処分すれば一番お得になるかについて詳しく見ていきます。
大物粗大ゴミは処分方法が違えば出費が抑えられることになります。
できるだけ安く処分する方法についてみていきましょう。
◇ベッドの処分
ベッドを処分するときに比較的分解をしやすい大型家具です。
分解して運ぶことができれば、民間の高い業者に依頼するのではなく自治体が依頼する不用品回収業者に処分してもらうことができます。
ベッドの中でも折りたたみベッドやリクライニングベッドは人気が高いので、状態が良ければリサイクル業者に買い取ってもらえる可能性があります。
買い取ってもらえれば、お金を払うのではなくもらえる粗大ごみとなります。
大型家具は分解しようと思えばほとんどの場合分解可能ですがが、大変な労力を必要とするので業者に回収してもらうのがよい賢明でしょう。
大きすぎてそのままのサイズで運び出しが難しい場合、業者に分解してもらったり、窓から吊り下げて下ろしてもらったりすると、別途追加料金がかかります。
◇ソファー
ソファーはなかなか分解できない家具ですので、リサイクル業者に買い取ってもらうか、不用品回収業者に搬出を含めて処分してもらうのがよいでしょう。
もしソファーを買い換える場合は、新しく買ったソファーの搬入と引き換えに引き取ってもらえる場合が多い家具の種類です。
◇冷蔵庫
1.家電リサイクル法の対象商品
冷蔵庫は家電リサイクル法の対象品目になっているので、通常は自治体で回収してもらえません。
家電リサイクル法とは、廃棄物のリサイクル推進を促すために制定された「特定家庭用機器再商品化法」のことです。
この法律によって、冷蔵庫または冷凍庫のほか、テレビ・エアコン・洗濯機または衣類乾燥機の4品目が特定家庭用機器として指定されました。これらの4品目は、メーカーによるリサイクルが法律で義務づけられています。家電製品には、銅・鋼・レアメタルなどの貴重な資源が含まれているため、メーカーが回収し再利用することが法律の目的です。
また、消費者は回収を行う場合は、リサイクル料金を支払う必要があります。
2.リサイクル料金(家電リサイクル法)
家電リサイクル法で決められた正しい方法で処分するには、リサイクル料金と収集運搬料金が必要になります。
リサイクル料金はメーカーで、収集運搬料金は小売業者によって異なります。
リサイクル料金はおよそ5,000円台で、収集運搬料金は約3,000円からになります。
あくまで目安となるため、詳細は家電製品協会のHPで確認できます。ここでは、メーカー毎のリサイクル料金が分かります。
3.家電リサイクル県が必要
家電リサイクル法のもとで処分するには、自治体指定の家電リサイクル券が必要となります。
家電リサイクル券システムは、料金販売店回収方式と料金郵便局振込方式の2種類があり、それぞれの方法でリサイクル料金の支払い方が異なるので注意が必要です。
4. 料金販売店回収方式と料金郵便局振込方式
料金販売店回収方式の場合は、リサイクル料金と収集運搬料金を小売業者へ回収を依頼する際に支払う方法です。
この方式で回収ができるのは、家電製品協会(RKC)に入会した店舗でなければなりません。
販売店が家電製品協会に入会しているか、必ず確認しておきましょう。
料金郵便局振込方式の場合は、郵便局に備えつけられている家電リサイクル券を使用し、リサイクル料金を支払います。
郵便局を通してメーカーにリサイクル料金を支払った後、小売業者または自治体に引き渡します。
粗大ごみ処分時の料金相場
粗大ごみの処分費用は、粗大ごみの重さや大きさによって変ります。
また業者によっても料金が大きく変わります。
粗大ごみの処分費用の相場は、基本料金が2,000円で、回収料金が500円からとなり、利用料金は2,500円からとなっています。
◇不用品回収業者の品目ごとの処分費用相場
不用品回収業者による粗大ゴミの処分費用の相場は、ベッドは大きさによって差がありますが、およそ4,500円~11,000円です。
二人掛けソファーは6,500円くらい、テレビボードは3,500円くらい、テーブルは5,000円くらい、 その他大型家具は5,000円~6,500円が多いようです。
◇運搬車両ごとの処分費用相場
車両によって1台いくらと値段がKまっているケースもあります。
軽トラック車の場合は、作業員1人で8,000~25,000円、1トントラック車の場合は、作業員1人で20,000~50,000万円、2トントラック車の場合は、作業員1~2人で30,000~80,000万円くらいが一般的な費用相場です。
格安料金でトラック積み放題サービスを提供している業者もありますが、積み込み作業員を含めない場合もありますので注意が必要です。
積み込み作業員が一人の場合、一人で運べない粗大ゴミを運ぶ時に依頼者も粗大ゴミを運び出す手伝いをしなければいけない時もあります。
粗大ゴミが運べない!どうしたらいいの?まとめ
粗大ゴミを引っ越し前に処分するときは、不用品回収業者に処分と買取りできる粗大ごみの場合は買い取りを同時に依頼するのがベストではないでしょうか。
処分費用を抑えたいのであれば、粗大ゴミをできるだけ分解して自治体の一般ごみで出すか、オークションで売ったりリサイクル業者に買い取ってもらって、できるだけ粗大ゴミを減らしておきます。
残った粗大ゴミは引っ越し当日まで処分するのを我慢して、引っ越し当日に引越し業者に頼むことができます。