色々な事情で不要になったピアノやエレクトーンは、どう処分すればいいのでしょう?また、処分する際に費用はどれくらいかかるのでしょうか?
そんな疑問にお答えするために、こちらではピアノやエレクトーンの処分方法と費用相場を紹介します。
目次
まずは処分したいピアノ・エレクトーンの種類などを確認
最初に、ピアノの種類について「グランドピアノ」「電子ピアノ」「アップライトピアノ」に分けて紹介します。
また「エレクトーン」も合わせて見ていきましょう。
グランドピアノ
グランドピアノは水平方向に響板が広がっている、足が3脚のピアノです。
高級感があり、コンサートや演奏会などでよく利用されています。
ピアノの中でサイズはかなり大型の部類に入り、重さは300kg前後となります。
アップライトピアノ
アップライトピアノは弦や響板が垂直に張ったピアノです。
グランドピアノより小型なため一般家庭でよく利用され、重さは200kgほどとなっています。
電子ピアノ
電子ピアノは、電子音によってピアノの音を再現するもので、いわゆるピアノの代替品です。
サイズは、グランドピアノなどと比べるとコンパクトで重量も40kg~80kgと軽く、アパートやマンションなどピアノの設置が難しいところでも置くことができます。
エレクトーン
エレクトーンは、いわゆる電子オルガンのことです。
よく電子ピアノと混同されますが、電子ピアノは「ピアノをベースに電子化した機材」で、エレクトーンは「パイプオルガンをベースに電子化した機材」です。
このように全く違うので覚えておきましょう。
サイズは幅1m20cm前後、重さは50kg~100kgが標準です。
ピアノ・エレクトーンのおすすめ処分方法とは
それでは続いて、ピアノやエレクトーンの処分方法を見てきましょう。
処分方法として「粗大ごみとして出す」「買取り業者に依頼」「不用品回収業者に依頼」「オークションに出す」「友人・知人に譲る」の5つに分けて説明します。
粗大ごみとして出す
ピアノは、粗大ごみとして出すことができる自治体がいくつか存在します。
たとえば新潟県新潟市では、電子ピアノのみ500円で回収しています。
ほかにも埼玉県富士見市では、脚付きの電子ピアノは1,200円、卓上式の電子ピアノは600円で回収しています。
しかし、基本的にピアノを粗大ごみとして出せるところはごく一部の自治体に限られており、ほとんどの自治体は粗大ごみとして出すことはできません。
また、ピアノを粗大ごみとして出せる自治体でも電子ピアノはOKで、グランドピアノやアップライトピアノはNGというように区別されている場合が多いです。
このように自治体によってごみ出しのルールは異なりますので、お住いの自治体の分別ルールをチェックしておきましょう。
そして、エレクトーンについては原則粗大ごみとして出すことはできません。
エレクトーンは、電子部品はもちろん、プラスチックや木など様々な材質のパーツが組み合わさっている製品です。
したがって処分するのにかなり手間がかかるので、自治体レベルでは処分が困難なのです。
買取り業者に依頼する
音が出て十分使えるピアノやエレクトーンなら、買取り業者に依頼するという手もあります。これなら処分費用を一切かけずに済むうえに、買取ってもらう際にお金をもらえるのでお小遣い稼ぎにもなります。
現在では、ピアノ(アップライトピアノ・電子ピアノ・グランドピアノ)や、エレクトーンの買取りを行っているお店も多く存在します。
インターネットから簡単に検索できるので、気になる買取り店を見つけたら見積もりを依頼しましょう。
不用品回収業者に依頼
ピアノやエレクトーンが壊れていて音が出ないなら、不用品回収業者に依頼して処分してもらいましょう。
不用品回収業者なら多くの場合、現地まで回収に来てくれるため運び出す手間が省けます。
処分費用は、エレクトーンは2万円~3万円、ピアノは3万円~4万円くらいが目安です。しかし、お住いがマンションの高層階などの場合は運搬に手間がかかるので、費用が高額になる場合もあります。ですから事前に見積もりを依頼することをおすすめします。
オークションに出す
ピアノやエレクトーンをネットオークションに出すのもいいでしょう。
人気のあるものは高額な値がつく可能性が高いです。
しかし、オークションに出す際には配送をしなければならないうえに、出品する手間もかかるので、慣れていない方は色々と大変です。
また、モノによっては落札されないこともあるので注意が必要です。
友人・知人に譲る
友人・知人に譲れば、費用はかからずにピアノやエレクトーンを処分することができます。
しかし、ピアノやエレクトーンを友人・知人のところまで配送業者に依頼して運送する場合は、運送費用がかかります。
運送費用は、大きさや運送距離などによって差はありますが、ピアノは2万円~6万円、エレクトーンは1万円~3万円となっています。
そのほかにも、ピアノやエレクトーンの設置費用として2、3万円程度は追加料金がかかることもあるので覚えておきましょう。
買取り業者に依頼する前にここをチェック!
最後に、買取り専門業者に依頼する前のチェックポイントについて解説します。
見積もりに必要な情報を調べておこう
買取り業者は、事前にメールや電話などで簡単見積もりを実施しているところが多いです。
そのため、以下の情報を調べておくと見積もりに役立てることができます。
・メーカー
・ペダル本数
・型番(モデル名)
・製造番号
製造番号や型番は、アップライトピアノの場合は天板を開けると書いてあり、グランドピアノの場合は大屋根を開けて中のフレームの右上部にあることが多いです。
また、取扱説明書や保証書などの付属品が揃っていると見積もりがアップすることが多いので、あらかじめ用意しておきましょう。
買取りできない場合もある!
まず、ピアノやエレクトーンの製造年式をチェックしましょう。
グランドピアノやアップライトピアノに関しては、1960年代よりも古い製品だと、買取り金額をつけられない場合がほとんどです。
さらに電子ピアノはメーカー保証が8年程度となっており、それより古いものは買取ってもらえないほか、エレクトーンも古い年式のものは買取り不可となることもあります。
そのほかにも、ピアノやエレクトーンに大きな傷が付いていたり、汚れが目立ったりなど損傷が激しい場合は買取ってもらえません。
もし買取ってもらえない場合は、不用品回収業者に処分を依頼するといいでしょう。
不要なピアノ・エレクトーンのおすすめ処分方法と費用相場を紹介まとめ
ピアノやエレクトーンなどの処分方法について説明してきましたが、いかがでしたか?
今回は5つの処分方法を紹介しましたが、ピアノやエレクトーンの状態をよく見極めたうえで、最適な方法を選んでみてくださいね!