パソコンを買い替えたときなど、古いパソコンはどう処分したらいいのでしょうか。
また、パソコンのハードディスクには個人情報などが保存されたままですが、このまま処分して問題ないのでしょうか。
いざパソコンを捨てようとしても、わからないことばかりです。
ここでは、正しいパソコンの処分方法についてご紹介していきます。
目次
パソコンの処分方法は大きく分けて6つ
パソコンの処分方法は、大きく分けて以下の6つがあります。
それぞれについて、どんな方法なのか詳細を見ていきましょう。
パソコンメーカーによる回収
パソコンは「資源有効利用促進法」という法律により、製造したメーカーによる回収義務が定められているため、処分したいパソコンがある場合はメーカーに回収を依頼するのが最適な方法です。
ただし、メーカーに回収してもらうには、パソコンに「PCリサイクルマーク」が貼られていることが条件です。平成15年10月以降に販売した家庭用のパソコンであれば貼られていますので、無料で回収してもらうことが可能です。
ちなみに、他のメーカーのパソコンは回収してもらえませんので、注意しましょう。
家電量販店やパソコン販売店で下取り
パソコンを買い替える場合は、古いパソコンを下取りしてもらえることが多いです。この場合は、下取りの分だけ新しいパソコンを値引きしてもらえるのでお得です。
ただし、古いパソコンのデータ消去までやってもらえるかどうかは、販売店によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
買取業者に依頼
買取業者に依頼すれば、中古パソコンを買い取ってもらうことが可能です。依頼する業者によって変わりますが、多くの場合、業者が家まで引き取りに来てくれるので便利です。また買い取りですので、査定額分をもらえます。
ただし、あまりに古いパソコンやメーカーによっては、買い取ってもらえない場合もあります。
自治体の回収ボックスに入れる
自治体が設置する回収ボックスに、パソコンを投函して処分してもらうことができます。費用は原則無料ですが、自分で回収ボックスまで持って行かなくてはなりません。
また、データ消去は自己責任で行うことになります。
無料回収サービスで廃棄
パソコンリユース業者など、パソコンの無料回収を行う業者がいます。回収方法は、出張回収や古いパソコンを業者に郵送する宅配回収などがあり、大変便利です。
パソコンにデータが残ったままでも、業者が責任を持って消去するので安心です。
友人知人に譲る
古いパソコンを友人知人に譲る方法もあります。無料で譲るのか、いくらかお金をもらうのか、お互いに話し合って決めるといいでしょう。
データは、パソコンを譲る前に消去しておくことをおすすめします。
自作パソコンやメーカー不明なパソコンはどう処分する?
自作パソコンや、メーカーが存在しないパソコンを持っている方もいるでしょう。
こういった場合には、どのように処分すればいいのでしょうか。
自作パソコンなどはメーカーによる回収ができないため、「パソコン3R推進協会」に回収を依頼するのが第一の方法となります。この場合は、回収費用として4,000円~5,000円程度がかかります。
その他には、解体して部品ごとに自治体の小型家電回収ボックスに入れて処分することも可能です。回収できる品目や回収方法は自治体によって変わりますので、必ず事前に自治体ホームページなどを確認しましょう。
パソコンを処分する前には準備が必要!
まず、パソコンを処分する前に、ハードディスク内のデータのバックアップを取らなくてはなりません。バックアップは画像や動画などが多いと、バックアップを取るのにかなりの時間がかかってしまうため、新しいパソコンに移して利用するデータだけコピーしましょう。
バックアップは、大容量のDVDやメモリースティックに取るといいでしょう。
また、ネットの大容量転送サービスを利用して、一時的に保管する方法もあります。
そしてバックアップを取ったら、ハードディスク内のデータを消去します。
データの消去には、専用の消去用ソフトを使う方法が一般的ですが、それだけでは不安な方は、ハードディスクを物理的に破壊するといいでしょう。これは、パソコンからハードディスクを取り出して、ハンマーで叩いたりして壊してしまうものです。
ハードディスクを破壊する際は、破片でけがをしないように軍手などを付けてから行うようにしましょう。
パソコンと一緒にプリンターなどの周辺機器も回収することは可能?
周辺機器は、回収してもらえる場合とそうでない場合があります。
以下で詳しく見ていきましょう。
パソコンメーカーによる回収
マウスやキーボードなど、周辺機器がパソコン購入時に同梱されていたものであれば、回収してもらえます。
家電量販店やパソコン販売店で下取りの場合
周辺機器の回収については、店舗によってできる場合とできない場合があります。
そのため、販売店に下取りを検討している場合は店舗に相談してみましょう。
買取業者の場合
周辺機器も回収可能な場合がほとんどですが、事前に業者に確認することをおすすめします。中には、電源ケーブルがセットでないと買取が難しい業者もありますので、注意しましょう。
自治体で処分する場合
周辺機器となるキーボードやマウス、プリンターなどは、パソコンと違ってリサイクル対象とはならないため、不燃ごみや粗大ごみとして出すことが可能です。
処分できる品目が自治体ごとに違いますので、詳しくは自治体ホームページで確認しましょう。
パソコンの正しい処分方法とは~安全に処分するために~まとめ
パソコンの処分方法は、上述のように大きく分けて6通りあります。
ほとんどの場合無料となりますが、自治体の回収ボックスに入れる場合など費用がかかるケースもあります。
もしまだそれほど古くないパソコンであれば、買取業者に依頼した方がお得な場合もありますし、新しいパソコンの購入を検討している場合は、家電量販店やパソコン販売店で下取りしてもらう方がいいでしょう。
ただし、どの処分方法の場合も、データは事前に消去しておくことをおすすめします。