引っ越しや住宅の変化など色々な事情で神棚や仏壇を処分しなければならない場合、どう処分すればいいのでしょう?
神棚は神様、仏壇は仏様を祀っており、家の中でも特に神聖な場所なので処分にお困りの方も少なくありません。
そこで、こちらでは神棚や仏壇などの正しい処分方法を紹介します。
目次
神棚や仏壇は処分しても問題ないの?
まず神棚や仏壇を処分しても問題ないのか不安になる方もいるでしょう。
果たして大丈夫なのでしょうか?
神棚や仏壇は処分しても問題ナシ!
神棚や仏壇など神聖なものを処分すると「ご先祖様にバチがあたるのではないか?」「何か災いが起こりそう」などと不安に感じる方も多いですよね。
ですが、安心してください。
神棚の処分方法は大きく分けて3つ、仏壇の処分方法は4つありますので、その中のどれかを選択すれば問題なく処分することが可能です。
ただし悪質な業者には要注意!
現在、神棚や仏壇の処分を引き受けてくれる業者も多く存在しますが、中には悪質な業者もあります。
悪質な業者の場合、一般的な相場よりも高い料金を請求された挙句に山などに不法投棄されてしまうケースも。
不法投棄は、業者はもちろん依頼主にも責任が問われてしまうので大変です。
このような事態に巻き込まれないためにも、処分前に業者及び供養のためのお寺や神社は事前に調べておくことが大切です。
また、それに加えて正しい処分方法や相場なども知っておきましょう。
神棚の処分方法は大きく分けて3つある
主に神棚を処分する方法は3つあります。
では、早速見ていきましょう。
魂入れを行った場合は神社に依頼!
魂入れとは魂を宿らせる儀式のことです。
もし神棚を購入後に神主さんなどに魂入れをしてもらった場合は、ごみとして捨てるのではなく神社に処分を依頼しましょう。
神棚を神社まで持参すれば神主さんが祈祷とお焚き上げを行い、そのあと神社で神棚を処分してもらえます。一般的な神社では、社務所(祈祷受付所)が設置されており、そこで神棚処分のための祈祷の申し込みが可能です。
しかし、神社によっては祈祷を行っていないところもあるので、事前に確認しておきましょう。
また、遠いなどの諸事情で神社に行くことが難しい場合は、宅配便や郵送で処分可能な神社もいくつかありますので、気になる方は探してみることをおすすめします。
処分費用に関しては、祈祷料は3,000円~10,000円、玉串料(お焚き上げに必要な代金)は3,000円~数万円が相場となっています。
魂入れを行っていない場合は「粗大ごみとして出す」
もし魂入れを行っていないなら、粗大ごみとして出すのも一つの手です。ただし粗大ごみとして出す前に、必ずお神札を抜きましょう。
抜いたお神札は神社の古札返納所(納札所)に返納します。
粗大ごみの費用については、だいたい数百円~2,000円が相場です。
しかし、自治体によっては粗大ごみとして処分できないところもあるので、お住いの自治体の分別ルールをチェックしておきましょう。
魂入れを行っていないなら不用品回収業者に依頼するのもあり!
不用品回収業者では、神棚の回収サービスを行っているところがたくさんあります。
そのため「自分が住んでいる自治体では粗大ゴミとして捨てられない」「自分では処分できない」などの場合は、不用品回収業者に依頼するのも一つの手です。
この場合にかかる費用としては1万円~3万円程度が相場です。
仏壇の処分は4つの方法が!
まず、仏壇を処分する前にやっておかなければならないことがあります。
仏壇には故人の魂が宿っていると言われています。
そのため仏壇を処分する前に、弔いの意味を込めて仏壇供養を行ないましょう。供養の方法はお焚き上げが主流で、菩提寺(先祖のお墓があるお寺)に依頼するのが一般的です。
この仏壇供養を行ったうえで以下の処分方法を実践してくださいね。
仏壇の処分はお寺に依頼する
菩提寺の場合は仏壇供養をした後、仏壇を回収してくれるお寺もあります。
また、菩提寺でなくても仏壇の引き取りや供養を行っているところも存在します。
お寺にお願いすれば、供養を含めて心を込めた処分をしてくれるので安心です。
費用については一般的に5万円くらいが相場となります。
仏壇の処分は仏具店に依頼する
仏具店に依頼して処分する方法もあります。
基本的には、新しい仏壇を購入するのと引き換えに古い仏壇を回収してくれます。
この処分方法の費用は、2万円~8万円程度が相場です。
ただし、仏壇の大きさによっては高額になるケースもあるので注意が必要です。
粗大ごみとして出す
多くの仏壇は、粗大ごみとして処分することが可能です。
処分費用については500円~2,000円程度なので、かなりリーズナブルだと言えます。
しかし、回収不可の自治体もあるので、お住いの地域が回収可能かチェックしておきましょう。
不用品回収業者に依頼する
仏壇の処分を実施している不用品回収業者に依頼するという手もあります。
これなら、自宅まで回収に来てくれるので手間がかかりません。
費用に関しては、2万円~7万円くらいが相場となっています。
数珠の処分方法はどうする?
現在、仏具として数珠を持っている方も多いでしょう。
その数珠を、何らかの理由で処分しなければならない時はどうすればいいでしょうか?
ここでは、数珠の処分方法をいくつか紹介します。
お寺に依頼する
数珠を処分する方法として一般的なのが、お寺に依頼する方法です。
お寺なら、供養をしつつ処分できるので安心です。
インターネットや電話などで、お近くのお寺が数珠を処分できるかどうか調べてみましょう。
処分費用は無料~1,000円程度が相場となっています。
購入した店に依頼する
数珠を新品に買い換える場合なら、その販売店で古い数珠を回収してくれるお店もあります。近年では、お店によっては郵送で回収対応してくれるところもあるので、とても便利です。
処分費用は基本的には無料ですが、郵送の場合は送料が数百円程度かかるので気をつけましょう。
自分でお清めした後に処分する
仕事などで普段の生活が忙しく、なかなか時間が取れないという場合は自分でお清めをした後に処分することもできます。
この方法は、最初にお経を唱えた後にお清めの塩を振ります。
その後、焼却できる木製の数珠なら燃やし、焼却できないものであれば封筒に入れて燃えないゴミで処分します。
少々労力を要しますが、処分費用は一切かからないので経済的です。
神棚はどう処分すればいい?神棚・仏壇などの正しい処分方法を知ろう!まとめ
今回は神棚・仏壇などの処分方法を中心に説明しました。
処分に関してはいくつか方法があるので、自分自身が納得できる方法を選択できるかが大切になってきます。
いざという時に困らないためにも、事前に処分方法を決めておくことをおすすめします。