ニュースなどを見てゴミ屋敷の映像が出てから問題になっているケースをたまに見かけます。
路上までゴミが散乱していて、住人に捨てるように言えばいいだけではないかと思うことでしょう。
ゴミ屋敷になっている住人には捨てようと思えないような重い精神疾患にかかっている人が多いようです。
ゴミ屋敷の住人がなぜゴミを捨てられないのか詳しく紹介します。
目次
ゴミ屋敷にしてしまう住人を4つに分類
ゴミ屋敷と言っても色々な要因でゴミ屋敷にしてしまっています。
その住人ごとにいろいろな問題を抱えていて、ゴミ処理をしたくてもできないというのが現状のようです。
ゴミ屋敷にしてしまう人を4つに分類することができます。
4つのゴミ屋敷にしてしまう人たちについて詳しく見ていきましょう
◇ゴミ屋敷にしてしまう精神的な要因
ゴミ屋敷にしてしまう人は変わり者が多いという人がいます。間違ってはいませんが、精神的に普通の人と違う場合が多く、精神病を患っているケースがほとんどです。
本人はゴミ屋敷にしたくてしているわけではなく、精神疾患によってゴミを片付けられなくなっているだけです。
それを、世間あら見ると変人と思われてしまっているケースがほとんどです。
◇ゴミ屋敷にしてしまうに身体的な要因
ゴミ屋敷にしてしまうケースで身体的な要因でしかたなくなってしまっているケースもあります。
ゴミを片付けたくても体力がないとか、自由に動けないためゴミ捨てもままならないなど、身体的な要因でゴミをためてしまっています。
高齢者に多く、家族から孤立していて1人暮らしを余儀なくされているケースです。
家族がいるのになかなか見てもらえないで仕方なくゴミをため込んでしまいます。
◇ゴミ屋敷にしてしまう時間的な要因
精神疾患でもなく、体も元気なのに仕方なくゴミ屋敷にしているケースが、仕事などで自分の時間があまり取れなくて、片付ける暇すら時間がないようなケースもあります。この場合は、日常生活で自分の時間がない人で、ゴミを捨てたくても捨てられない状態に陥っています。
身体も元気で、お金もあるのに片付けたくてもその時間が全くないという人です。
◇ゴミ屋敷にしてしまう金銭的な要因
最後に金銭的な要因でゴミをそのままため込んでしまってゴミ屋敷にしてしまうケースです。
この要因は若い20代~30代に多いもので、お金がないのでゴミ袋さへ変えないでゴミをそのまま部屋にため込んでしまっているケースです。
職場を変わればいいのですが、生活に追われていて今の条件の職場でもなかなか離れられない状況に陥ってしまっています。
ゴミ屋敷にしてしまう7つの精神病
ゴミ屋敷にしてしまうひとには精神的な要因や肉体的な要因、金銭的な要因などさまざまです。
その中でも、ゴミ屋敷にしてしまう人に一番多いのが精神病の人です。
精神病にかかっているかどうかは、見た目ではなかなかわかりにくいものです。
ゴミ屋敷の住人を理解することがゴミ屋敷をなくす早道でもあります。
ゴミ屋敷にしてしまう7つの精神病について詳しく紹介します。
◇ため込み症
ため込み症とは物を捨てられないで部屋に残してしまう人の症状です。
物を大切にする人と紙一重で、必要な物をため込むのは物を大切にする人で、必要でないものまでもため込んでしまう人のことをため込み症と言います。
ため込み症は精神疾患の一種で治療をしなければいけない精神病の1つです。
ため込み症を発症している人はゴミ屋敷にしてしまう傾向が高い人です。
◇セルフネグレクト
ため込み症以上にゴミ屋敷にしてしまう人の精神疾患がセルフネグレクトです。
セルフネグレクトはうつ病とよく似ていますが、若干違います。
セルフネグレクトは自分のことになると消極的になりますが、自分以外の人に対する行動が積極的になります。
周りの人はこんな人がゴミ屋敷にしているとは、到底想像もつかないかもしれません。
周りから見ると普通の人に見えますが、実際はセルフネグレクトを患っているケースがたくさんあります。
◇うつ病
うつ病は過度のストレスや労働環境に耐えられなくなり、精神が病んでしまったときに現れる症状です。
うつ病にかかると、何もしたくなくなります。
仕事や身の回りの世話など、あらゆることに無関心になり落ち込んだ状態になります。
こうなるとゴミを捨てることすらしなくなり、部屋にゴミをため込んでもなんとも思わないため、ゴミが蓄積してからゴミ屋敷に鳴ってしまいます。
◇アルツハイマー
高齢者に特に多い精神病と言えばアルツハイマーです。
アルツハイマーの別名は認知症で、高齢者が一番ゴミ屋敷にしてしまう精神疾患となります。
別居していると家族だけでは見切れない部分があり、行政の支援がなければなかなかアルツハイマーの高齢者を見守り続けるのは難しくなります。
あるはいまーの高齢者が住んでいるかどうかがわからない場合は大変で、ゴミ屋敷になってしまうことが多々あります。
そうならないように家族と行政が連携して見守る必要があります。
◇ADHD
ADHDは最近世間で知られるようになった精神病の一種です。
症状としては落ち着きがない衝動的な行動をすることが多々あります。
ADHDにもタイプがあり不注意姿勢・多動・衝動姿勢といったものがあります。
集中力を欠いたり衝動買いをして物をため込んでしまったりします。
この行動はゴミ屋敷にしてしまいがちです。
◇統合失調症
統合失調症と伊野があり、昔でいう精神分裂症という精神病です。
精神が安定していないため幻覚や幻聴を見たり聞いたりしたり、普通考えられないような異常な行動をしたり、無気力になったりします。
とにかく統合失調症の症状は多様で、どんな症状が出るのかがわからないので対応が大変です。
いえるのは統合失調症の人はゴミをためやすくゴミ屋敷にする確率が高くなっています。
◇強迫性障害
強迫性障害とは、自分の身体を痛めつけてしまう病気で、いろいろな症状があります。
髪の毛を自分で抜いてしまって剥げになったり、皮膚を爪でかきむしったり、リストカットなど生命を危険にさらすような行動もとります。
特にゴミ屋敷にしてしまう確率が非常に高いのが脅迫性障害患者です。
回りの人が気をつけておかないとすぐにゴミをためてしまいます。
ゴミ屋敷を解消するための方法
ゴミ屋敷にしてしまうタイプには4つあることを紹介してきました。>
その4つのタイプ別にどのような予防策があるのかについて詳しく紹介します。
タイプ別にゴミ屋敷化をしないようにするための方法を学びましょう。
◇精神病によるゴミ屋敷化の予防
精神病によって部屋をゴミ屋敷にしてしまわないようにするためには、病気の治療を最優先で行うことです。
精神科に通院させてから病気の発症を抑えるだけでも、部屋をゴミ屋敷にする確率が低くなります。
本人が精神病であるという自覚がない人がほとんどなので、精神病の治療に通院させるので苦労します。
うまく説得して通院させることがゴミ屋敷にしないための早道です。
◇身体の以上によるゴミ屋敷化の予防
体が不自由な高齢者には行政がある程度の支援を行ってくれます。
ただ、行政だけに頼っていては充分な支援はできません。
家族も一緒に手助けをしてゴミ屋敷にしないように努力することが大切です。
◇お金の問題によるゴミ屋敷化の予防
ゴミを処理したいけど処理するためのお金が足りないという場合は、行政による支援金を貰ってから片付けられれば一番の予防対策になります。
金銭はあくまでも今働いているところの給与が少ない場合は、行政の方で支援していかなければいけません。
◇時間がないことによるゴミ屋敷化の予防
自分の自由にできる時間がないという人には、時間を作るための努力をする必要があります。
今の職場環境のままではいつまでたっても時間は取れないので、思い切って転職するなどすれば、見違えるほど部屋がきれいになります。
まずは、そこから始めていく必要性があります。
ゴミ屋敷にしてしまう精神病以外の心理
ゴミ屋敷にしてしまう原因に精神疾患があることを紹介してきましたが、病気ではない精神的な影響でゴミ屋敷にしてしまう人もいます。
今置かれている環境に耐えられない状態や、日本人特有の考え方によりゴミ屋敷にしてしまうこともあります。
普通の人がいつの間にかゴミ屋敷にしてしまうこともあります。
◇経済的な不安
経済的な不安が、物を捨てられないで残しておく傾向があります。
その積み重ねがゴミ屋敷になることがあります。
経済的な不安を抱えている人は定年退職した年金生活をしている人に多く見受けられます。
お金があまりないため、今あるものを捨てられないでいます。
◇もったいない精神
ゴミ屋敷にしてしまう人の中には、物をなかなか捨てられないという、日本人特有のもったいない精神の人がいます。
物を大切にするということは良いことですが、度を過ぎれば不用品をため込んでしまうことになります。
これがゴミ屋敷にしてしまうこともあります。
何事も程度というものがあり、行き過ぎやりすぎは害になるということです。
◇過去の思い出にしがみつく
年を重ねることによって、今の自分に自信が亡くなってから過去の自分を思い起こすことがあります。
昔の自分の思い出の品を捨てられないでいる人はゴミ屋敷にしてしまいます。
思い出はある程度取っておく必要がありますが、それ以上の思い出の品は処分しなければどんどん物がたまってしまいます。
ゴミ屋敷でも捨てられない理由!精神疾患が原因まとめ
ゴミ屋敷にしてしまうタイプや症状について詳しく紹介してきました。
物を大切にするというのは良いことですが、度を過ぎると無駄な物をため込んでいるだけとなります。
そうならないようにするには、外部に依頼してきれいに片付けてもらうことも必要ではないでしょうか。