自分の家族にゴミ屋敷化してしまっている人がいる場合、その人は病気の可能性が高いので治療して改善させることができます。
そんな、ゴミ屋敷化してしまう病気について詳しく紹介しています。
病気に対してどのようにしたら改善されるのか対処法も紹介しています。
今、家族にゴミをため込んでいて部屋が汚いという人がいる場合は、参考になる情報です。
目次
ゴミ屋敷に潜む隠された6つの病気と改善策
ゴミ屋敷になってしまう病気があります。
病気には6つありそれぞれの病気について詳しく紹介します。
そんな病気にも改善する余地はあります。
改善するための方法を2つ紹介します
◇片付けできない人が持っている病気
1. 強迫性貯蔵症脅迫性障害のひとつが強迫性貯蔵症です。
脳の内部の特定の部位の異常や神経系の異常が原因と考えられています。
几帳面で完璧主義者の神経質な人によく見られる病気です。
症状としては、物を捨てることができなかったり、集めすぎたり、片付けられないというものがあります。
この症状が継続するとそのままゴミ屋敷へと一直線です。2.認知症
脳内の神経細胞が破壊されてから言語障害や手足が自由に動かせなくなったりするのが認知症です。
認知症がひどくなると歩行障害を発症することもあります。
認知症の代表的な症状としては、見当識障害、記憶障害、認知機能障害などがあります。3. セルフネグレクト
何をするにしてもやる気がなくなり自分自身への関心が持てなくなる症状を発症するのがセルフネグレクトです。
回りの人からは徐々に離れていきます。
生活をする上で必要な食事をする、お風呂に入るなどの生活の基本すらしたくなります。
また、回りの支援や協力も拒絶するようになり、ますます孤立していきます。4. うつ病
過度のストレスや環境の急激な変化などによってやる気がなくなるようなけだるさを感じるのがうつ病です。
うつ病の症状としては気分が沈んだ状態が1日程度ではなく1週間も2週間も続きます。
何をするにしてもやる気が起きず、掃除などをして気晴らしをしても全く気が晴れずやる気が出てきません。5. ADHD
脳の神経伝達物質が正常に分泌されずに、年齢や身体の発達とは不釣り合いな行動をすることをADHDといます。
ADHDの症状としては認知症に近い症状などもあります。
忘れ物が多くなったり、じっとしていられなくなったり、たまに衝動的な行動をしたりすることがあります。
また、身だしなみや整理整頓に無頓着で全く片付けられなくなったりします。6. 統合失調症
思考・感情・行動の3つがばらばらで一貫性を欠いてしまう病気です。
発症していても、本人は全く気が付かないこともあります。
◇病気の改善策
ゴミ屋敷になった原因が精神疾患の場合は、精神的なプレッシャーをかけても全くの逆効果でお勧めできません。
病気なので、病院へ行ってから治療をしてから完治させることが最優先です。
ゴミ屋敷になる原因が精神疾患による場合の治療法として大きく2つあります。
その治療法について詳しく紹介します
1. 認知行動療法
認知療法と行動療法の2つを組み合わせたものを認知行動療法と言います。
認知行動療法にとは「認知」に働きかけてからストレスを軽くしていく治療法のことです。
うつ病、強迫性障害、不安障害など様々な精神疾患に有効な治療法が認知行動療法です。
一度この治療法で感知すると再発がし難いと考えられています。
認知行動療法のメリットとしては、治療法が考え方を修正する効果があり一度治療が終わると再発しません。
治療後はそのままの正常状態が継続していきます。
認知行動療法のデメリットもあります。
治療を施しても即効性はありません。
ゆっくりと治療をしていって最終的に完治させることが目的の治療法です。
1日1時間ほどの面接を20回程度行って完治を目指します。
そのため完治するまでに相当な日数を要するため即効性を求める人には向いていません。
2. 薬物療法
薬物療法とは抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬などを使って行う薬による治療法です。
強迫観念やうつ症状など症状を薬によって 治療していきます。
薬で治療した場合、即効性はある程度ありますが再発する可能性が完全に完治するとは限りません。
感知を目指すには相当な治療スパンが必要です。
薬物療法のメリットとしては、治療している病気の症状に対してして即効性があります。
薬を飲むとすぐにその効果が表れて治っていることを実感できます。
ただし、抗うつ薬に関しては効果を感じるまでに2週間程度かかります。
薬物療法にはデメリットもあります。
薬を飲んでいるときは効果がすぐに表れますが、薬を飲むのをやめると症状がすぐに再発します。
ちょっと症状が和らいだからといって薬を飲むのをやめてはいけません。
ゴミ屋敷の危険な3つのこと
◇火災の発生
ゴミ屋敷にしてしまうと大量のゴミが部屋いっぱいにあります。
この場合、ちょっとしたはずみで火災が発生して、すぐに燃え広がり家が丸ごと短時間で燃えてしまう可能性があります。
ゴミがあることで、小さな火でもすぐに大火事になってしまいます。
たばこの火や線香の火などをしっかちと燃え広がらないように注意しなければいけません。
最終的には火事になり大変なことになりかねません。
◇衛生上の問題
ゴミ屋敷には衛生上の問題があります。
生ごみなどを捨てきれずに集めている場合は、生ごみが腐り悪臭を発することおあります。
このように、ゴミは衛生面を考えても最悪の状況になりえます。
その上に、ハエやゴキブリなどが集まってきます。
集まってきたネズミなどが糞をしてより悪い環境になります。
これらの状況により人体にも悪影響を与えて病気になったりします。
◇建物自体が劣化する可能性がある
ゴミは衛生面だけではなく、建物自体にも被害を与えかねません。
蓄積されたゴミの汚れなどで床が傷んだり、最悪はゴミの重みで床が抜けたりします。
集合住宅で階下に人が住んでいると最悪の事態を招きかねません。
ゴミ屋敷になりやすい人の特徴や症状
ゴミ屋敷いなりやすい人には特徴があります。
見た目である程度判断できて、今回、ゴミ屋敷にしやすい3つの人間性について詳しく紹介します。
◇まじめで完璧主義の人
まじめな人はゴミ屋敷になったりしそうに見えませんが、意外にもまじめで完璧主義者の人はゴミ屋敷にしてしまう人がたくさんいます。
なぜなら、ゴミ出しをするのには燃えるゴミ・燃えないゴミなどいくつかに分別してから出すようになっています。
真面目過ぎて分別がうまくできないために貯めています。
◇忙しすぎる人
仕事などで毎日が忙しくて生活に追われている人は、ゴミ出しまで気が回らないでゴミを出すのを忘れてしまってため込んでしまいます。
ゴミを溜めるつもりはないのですが、忙しいためにゴミ出し日を忘れたり、つい出し忘れたりして溜めこんでしまって最終的にはゴミ屋敷になってしまいます。
◇物を増やす癖、溜める癖がある人
流行りの物があれば次から次へと購入して物がどんどん増えていく人は、ゴミ屋敷にしてしまいます。
それだけではなく、もったいない精神でものをなかなか捨てられない人もゴミ屋敷にしてしまいます。
この2つを両方兼ね備えている人は特にゴミ屋敷に一直線です。
ゴミ屋敷予防
普通にゴミ屋敷にしそうにない人でも、ついゴミをため込んでしまう人はたくさんいて、そうならないようにするためには2つのことに注意していれば、ゴミ屋敷にしないで生活をしていくことができます。
そんなゴミ屋敷にしないために捨てるべき性質を2つ紹介します。
◇完璧主義を捨てる
完璧主義の人はどうしてもゴミを捨てるまでの中で、キレイに分別できないで捨てそこなっています。
そうならないようにするために、完璧主義を捨ててしまうことです。
生活に支障をきたすような完璧主義は必要ありません。
あとは、忙しすぎる人は、1日即日でいいので、ゴミを集めて捨てるくらいの余裕を持った生活をしましょう。
そうすることできれいな部屋を継続して保つことができます。
◇溜まったゴミは定期的に不用品回収業者などに回収してもらう
日々の生活が忙しかったり、ゴミ出しを忘れてしまったりした場合は、ゴミがたまります。
ゴミがある程度溜まったら、不用品回収業者か掃除業者に依頼してきれいにゴミを処理してもらいましょう。
自分でゴミの処理ができない時は、プロの業者に依頼して回収と掃除をしてもらえば、ゴミ屋敷になることもありません。
それすらできないような人はカウンセリングを受けてから性格を改善するようにしないとゴミ屋敷へ一直線です。
本人がゴミをためていることに気が付かない場合は、回りの家族がカウンセリングを受けさせるようにするとゴミ屋敷の問題も解消されます。
ゴミ屋敷化するとかかりやすい病気!まとめ
どんな人がゴミ屋敷にしてしまうのかなど6つの病気について紹介してきました。
普通の人も自分の部屋をいつゴミ屋敷にしてしまうかもしれないということが分かったのではないでしょうか。
次はあなたの番かもしれません。
現在うまく片付けられない人は、紹介した情報で当てはまる点があるのではないでしょうか。
再度確認してみましょう。