社会問題となりつつあるゴミ屋敷問題ですが、高齢者に多く一般の若い世代には関係のないことと思っている人も多いのではないでしょうか。
誰でもがゴミ屋敷にしてしまう可能性があります。
世代関係なく起こりえる症状としてセルフネグレクトがあります。
セルフネグレクトとゴミ屋敷の関係について詳しく紹介します。
目次
セルフネグレクト!8つの診断結果
ゴミ屋敷は一部の精神疾患者のみに起こりえるものと考えている人が多いのではないでしょうか。
ただゴミ屋敷は誰にでも起こりえるものでその根底にはセルフネグレクトというものが大きく関係しています。
そんなセルフネグレクトの診断すべき項目を詳しく見ていきます。
◇セルフネグレクトとは?
ゴミ屋敷と密接な関係を持っているのがセルフネグレクトです。
セルフネグレクトのネグレクトとは日本訳をすると「無視する」「世話を怠る」という意味になります。
日常生活をしていく上で必要な行為をしない人の症状のことを言います。
具体的に言うと何一も風呂に入らない人や必要な医療をしないで生活をしている人のことを言います。ゴミ屋敷化する人がこれにあたります。
◇診断すべき8つの項目
セルフネグレクトの診断をするには8tの項目をチェックすることで、すぐにセルフネグレクトかどうかがわかります。1. 歯磨き・洗顔・入浴などをさぼりたがる
2. 部屋の片付け・掃除をやりたがらない
3. 生活リズムが乱れている
4. 食事の栄養バランスを考えない
5. 体調が悪くても病院に行かない
6. 極端な節約・散財をする
7. 一人暮らしである
8. 一人暮らしである
この8つの項目を診断することでセルフネグレクトかどうかがわかります。
これらの項目はほとんどの人が当てはまるもので、誰でもゴミ屋敷化してしまう可能性があります。
◇ほとんどの人が当てはまる3項目
最近の生活習慣を見ていると誰もが当てはまる3つの項目があります。
1. 生活リズムが乱れている
2. 一人暮らしである
3. 食事の栄養バランスを考えない
生活のリズムに関しては一定の規則正しい生活は誰もが行っているとなりますが、実際には慢性的な根不足があり決して生活のリズムが良いとは言えません。
セルフネグレクトが起きる4つの原因!
◇代表するセルフネグレクトの4つの原因
セルフネグレクトに関する4つの診断結果について、専門家は警笛を鳴らしています。
専門家から見た場合の、セルフネグレクトと言える4つの原因について詳しく見ていきます。<
1. 視力が低下し、失明する手前である
そんな視力の低下は若い世代でもあります。
ただし、視力低下でもほとんど見えなくなるような失明寸前の状態にまでなるのは、高齢者によくある症状で避けられません。
失明するほどの視力低下はセルフネグレクトになる大きな原因の1つです。
2. 経済的困窮
セルフネグレクトの症状の中には、栄養バランスを考えない・必要なのに病院に行かないというのがありますが、これはしたくてもできない理由があります。
それは、経済的な困窮によるもので、決してやろうとしないのではなく、やりたくても経済的な理由でできないのです。
身体のための栄養バランスを取るにはお金が必要になります。
そのお金がないために必要な栄養を摂取できないというのが理由です。
もう一つの病院に行かない理由としても同じように病院にかかると必要な費用を払えないのでいけないという状況です。
医療機関に行くと保健所を提出して医療費の負担をできるだけ安くすることができますが、この健康保険料すら支払えなくて保険に未加入の人も最近増えてきています。
正規会社員は給与から健康保険料を天引きされますが、自営業・個人事業主・無色・ニート・アルバイトなどは自分で国民健康保険に入るようになっています。
経済的に貧窮している人は健康保険に未加入の人がたくさんいます。
この場合、病院に行ってからかかった費用は全額実費で払わなければいけません。その場合、とてもではありませんが高額の料金を請求されるので支払うことができません。
3. 社会的孤立
友人や家族などの助けがあれば、セルフネグレクトにならずに済みます。
高齢者で一人暮らしをしていると、友人も先に亡くなってしまって減っていき、子供たちも結婚して独立してしまうと疎遠になりがちです。
自分でできないことも増えてきてしまって、どうしても人の助けを必要としてきます。
それなのに世話をしてくれる人がいないくなり徐々にセルフネグレクトになります。
高齢者がそうならないようにするために、行政がセーフティーネットの役割をするようになっています。
行政が個人間の人間関係に口を出すことはできないので、行政が直接セルフネグレクトにならないようにするために相談相手になるわけです。
行政が介入することで孤独死をできるだけなくすようにもできます。
4. 判断力低下
年を取ることで肉体的な老化だけではなく、精神的な老化もあります。
高齢になると認知症を診断されてから、日常生活すら十分にできない高齢者は増えてきています。
最近では、40代・50台の若い人でも認知症にかかる人は増えてきています。俗にいう若年性認知症と言われる症状です。
平成21年度の暖海の若年性認知症患者は3.8万人います
このように身体だけではなく、脳が病んでいる場合もセルフネグレクトにかかる比率が高くなります。
◇セルフネグレクトの診断原因第1位
高齢者のセルフネグレクトは言うまでもありませんが、若年者のセルフネグレクトも最近増えてきています。
セルフネグレクトの最大の原因としては「覚えていない・特にきっかけはない」など意識していないうちにかかってしまったということです。
このようにセルフネグレクトは、本人は気が付かないうちにかかってしまっています。
◇セルフネグレクトの診断結果で若者に多い3つの原因
前章で高齢者だけではなく若者もセルフネグレクトにかかるということをお話ししましたが、実際にたくさんの若者がセルフネグレクトにかかっています。
では実際に若者がセルフネグレクトにかかる3つの原因ついて詳しく見ていきます。
1. 自己嫌悪・無価値
最近の若者に多いのが自己嫌悪や無価値観です。この2つがセルフネグレクトにかかる原因となっています。
無価値観とは自分院は価値がないと感じてしまうもので、最近の若者に非常に多くなっています。
2. 若者の低所得化
昔の企業は終身雇用の年齢とともに段階的に収入も増加してきましたが、最近の企業は実力主義を採用する企業が増えて高所得者の若者もいれば、低所得者の若者も増えてきています。
それに和をかけてブラック企業という粗悪な企業も増えてきていて、若者を使い捨てするような企業もあります。
この社会構造が若者のセルフネグレクトを増加させている原因にもなっています。
3. 若年層には行政も未対応
高齢者への行政の手当は非常に充実していますが、低所得者の若年層に対しては、行政は何もしないというのが現状です。
これが若者のセルフネグレクトを増やしている原因にもなっています。
セルフネグレクトの心理
現時点ではセルフネグレクトではありませんが、たくさんの人がセルフネグレクト予備軍としています。
説府ネグレクトの心理には大きく分けて2つあります。
セルフネグレクトの心理を追求することで、セルフネグレクトにならないようにすることができるのではないでしょうか。
2つの心理について詳しく紹介します。
◇一番の心理原因は「めんどくさい」
セルフネグレクトになりやすい人の1つ目の心理として「めんどくさい」等言うものがあります。
何事も面倒だからやらないという無関心の若者が増えてきています。
無関心には2つあり、やるべきことをやらない場合と、やるべきことができない場合があります。
特にやるべきことができない人は、高齢者や障碍者の方に多くいて社会問題になっています。
◇経済的な不安が原因
買いたいものはいっぱいあるのに、なかなか変えなくて困っている人はネグレクトの世便軍にたくさんいます。
ほしいものがあっても、お金がなくて買えないというのが本当の理由ではないでしょうか。
◇心理的な原因がない
心理的な問題が一切ないのに、セルフネグレクトになっているということがあります。
これは主に知的障害を抱えているというものです。
この場合、ご本人が支援を拒否しようなどと思っているわけではありません。「普通に毎日生活しよう」と思っているのですが、生まれつきの知能の面で難しいため、セルフネグレクト状態になってしまっています。
セルフセグレクトとひきこもりの共通点とは
セルフセグレクトとひきこもりは同一のものとして世間ではとらえる人がたくさんいます。
確かにたくさん似ている点はありますが、全く違うものであることを知っておく必要があります。
確かに共通点もありますが相違点もあります。
セルフネグレクトとひきこもりの共通点と相違点を詳しく紹介します。
◇セルフセグレクトとひきこもりの共通点
「自分の生活を自力でさせることができない」というのは、セルフセグレクトとひきこもりの両方に共通しています。
その中には外に出るのが嫌な人で生活費は稼いでいるという人もいます。
外に出なくても生活費を稼いでいるような人、は引きこもりではなくセルフセグレクトになります。
家の中で生活をしていて生活費を稼いでいないのは完全なひきこもりでセルフセグレクトとは全く違います。
◇セルフセグレクトとひきこもりの相違点
引きこもりとは生活費は稼いでいませんが、親や家族の支援によりしっかりとした生活を守られています。
その点1人暮らしが多いセルフセグレクトの場合は、生活が完全に崩壊しているので栄勝ができない状況になっています。
ゴミ屋敷の根本的な要因のセルフネグレクトとは?原因と対処法まとめ
ここではセルフネグレクトについて原因や症状などを詳しく紹介してきました。
セルフネグレクトと言えば特殊な精神病のように聞こえますが、年齢に関係なく誰でもかかる可能性を秘めている精神疾患であることがわかったのではないでしょうか。
すでに家族の誰かがセルフネグレクトにかかっているか、家族の中にセルフネグレクトの予備軍がいたとしても悲観する必要はありません。
ここで書かれている情報を参考にしてきちんとした対処をすれば回復します。