私たちの生活に欠かせないのが食器。けれど、「一部が欠けてしまって使えない」「好みが変わったので使わない」などという理由からずっと食器棚の中にしまい込んだままの食器はないでしょうか。この機会に食器を処分して、食器棚の中をスッキリさせてみませんか?
ここでは、食器の素材別の処分方法や費用などに関してまとめました。
目次
食器にはどんな素材のものがあるの?
食器には、さまざまな素材のものがあります。素材の特徴と、処分する際の分別に関してみていきましょう。
ただし、自治体によって処分の方法が異なる場合があるため、確認が必要です。
プラスチック(メラミン)
メラミン樹脂でできた食器は軽くて丈夫なので、乳幼児用の食器などに用いられます。
汚れも付きにくいため衛生的に使用でき、また大量生産もしやすいため100円ショップなどで手軽に購入できるメリットがあります。
このほかにはプラスチックカップなど、使い捨ての食器なども存在しています。
メラミン食器をごみとして処分する場合には、燃えるごみとして処分できる自治体が多いようです。ただし、メラミン樹脂以外の「プラマーク」がついている食器に関しては、プラスチックごみとして処分することができます。
陶磁器
陶石や陶土を焼き上げた食器です。比較的気軽に購入できる食器ですが、割れやすい、傷がつきやすいというようなデメリットがあります。
日本古来の窯で焼きあげられた陶器のほか、中国などで作られた「ボーンチャイナ」と呼ばれる磁器、イギリスのブランド食器なども磁器の一つです。
陶磁器をごみとして処分する場合には、燃えないごみとして分別することになります。50cm以上の大きさを目安に、観賞用の大皿や陶器の花瓶などは粗大ごみに位置付けられることもあるので、自治体の指示に従いましょう。
ガラス
グラスや皿など、ガラス製品の食器も存在します。「江戸切子グラス」などもガラス製品の一つです。海外製のガラス製品は、カッティングなどの技術を用いて芸術性が高いものも多いのが特徴です。
ガラス製品を処分する場合は、燃えないごみとして分別する必要があります。この場合、陶磁器などとは別に分けて、ごみとして処分する自治体もあります。
金属
鋳物、銀製洋食器、ステンレス製や金めっきなど、さまざまな金属製食器がありますので、まずは素材を確認しましょう。食器の裏に素材について刻印されていることがあります。たとえば、「18KGP」と記載されている場合は「金めっき」です。
金属類の食器を処分する場合は、燃えないごみの中でも金属ごみなどに分類する必要があります。食器ほどの大きさであれば、家庭ごみ・分別ごみの範疇で処分が可能です。
廃棄以外の食器の処分方法とは
家庭ごみとして廃棄すれば、そのまま埋め立て処分などに回されてしまいます。
廃棄以外の処分方法も存在しますので、もし「廃棄がもったいない」というのであれば、このほかの処分方法も検討しましょう。
リサイクルショップへ持ち込む
ギフトでもらった食器類で、未使用の場合はリサイクルショップの買取対象となります。ギフト箱に入った状態で持ち込むと、値段が付きやすくなります。
銀食器や金杯の場合は、金属価値が評価されることもあります。貴金属の買取も行っているリサイクルショップへ持参することも一案です。
フリマ・オークションに出品する
未使用の食器や、レア度が高いノベルティ食器、使用歴があるブランド食器などはフリマやオークションで新たな引き取り手を見つけられる可能性もあります。ただし「USED商品」であることなどを明記し、破損がないように丁寧に梱包して引き渡すことが求められます。
寄付する
集まった食器のリユースを行う中で、得られた金銭を寄付する団体などが存在しています。食器類は、このようなボランティア団体に寄付することも可能です。
「処分には惜しいけれど、オークションやリサイクルショップで買い取ってもらえなかった」というような食器を寄付するとよいでしょう。
不用品回収業者に引き取ってもらう
「食器」というくくりではなく、「不用品全般」というとらえ方になってしまいますが、不用品回収業者に食器を引き取ってもらい処分することも可能です。大量の食器や、破損した食器くずなども引き受け可能とする業者もありますので、まずは問い合わせてみましょう。
食器の処分にかかる費用とは
食器を処分する際に気がかりなのは「処分費用」ではないでしょうか。
たとえば、リサイクルショップやフリマ・オークションなどで引き取り手を探す場合は、食器一つに対して、わずかながらのお金が手に入ります。
まずは、リサイクルショップなどへ売却を検討してみましょう。
また、食器を大量に処分したいという場合、自治体のごみ処分場へ搬入することもあるでしょう。この場合には、50Kg当たり500円程度の手数料が必要になります。
不用品回収業者に依頼した場合も、食器の量などによって回収料金が発生します。食器の引取に関しては料金設定を公表している業者が少ないのですが、45リットルごみ袋1袋当たり1,000円~2,000円程度と見積もっておきましょう。
寄付の場合は、160サイズ段ボールに食器を詰めた場合、送料と寄付金などを含め3,000円ほどがかかるようです。送料のみで引き受け可能という団体もありますので、複数の団体を比較してみましょう。
割れた食器は捨てるしかないの?
一般的に考えて、割れた食器などは処分したほうがよいといえます。ただし、その壊れた食器を求める人も存在します。
金継ぎの練習用に
きれいに割れている、欠けがあるという食器であれば、「金継ぎ」という技術の練習用素材として引き受けてくれる人がいます。
金継ぎとは、欠けた食器を漆のペーストを使って接着するという修理技法です。この場合には、フリマやオークションなどで「金継ぎ練習用」として陶磁器やガラスを販売する方法があります。ただし、粉砕された食器類は金継ぎの対象になりませんので注意しましょう。
食器は捨てるだけじゃない!食器を処分する4つの方法とはまとめ
食器はごみとして廃棄処分することができますが、欠けていない・まだ使えるといった場合は再利用してもらうことができます。
寄付や買取など、みなさんにとってよい方法を選んで、次の人へ引き継ぐことも検討していきましょう。それでもごみとして廃棄することに抵抗がある場合は、不用品回収を選択してもよいですね。