目次
まずは電池の種類を知ろう!
まず、電池の処分方法を説明する前に電池の種類について知っておきましょう。
電池の種類は使い切り電池と充電式電池の2つに分けられる
現在、電池の種類は何千種類もあると言われています。その中でも日常生活でよく使用される電池は、一度使い切ったら二度と使用できない「使い切り電池」と充電すれば繰り返し使える「充電式の電池」の大きく2つに分けられます。
そして処分方法は電池によって異なり、使い切り電池は自治体のごみの日に出し、充電式の電池はリサイクルして回収することが原則です。
このことをしっかり頭に入れておきましょう。
使い切り電池は3種類に分けられる!
さらに、使い切り電池は「円筒型の電池」「ボタン型電池」「コイン型電池」の3つに分類されます。
まず、円筒型の電池はマンガン電池やアルカリ電池の総称です。主にテレビのリモコン、懐中電灯などによく使われます。
続いて、見た目が丸いボタンのような形をしている銀色の電池のことをボタン型電池と呼んでいます。体温計や腕時計などに使われることが多いです。
そして、コイン型電池はボタン型電池と形がそっくりですが、この見分け方は厚みがあるかないかです。
主にボタン型電池は文字通り見た目がボタンのように丸く厚みがあるのに対し、コイン型電池は10円玉などの硬貨のような薄い平らな形をしています。このような違いがあるので間違えないようにしましょう。
その他にも、ボタン型電池は水銀を含んでいますが、コイン型電池は水銀を含んでいないという違いもあります。
〈種類別〉電池の正しい処分方法
続いては、電池の処分方法の流れを「円筒型の電池」「充電式電池」「コイン型電池」「ボタン型電池」の種類ごとに紹介します。
円筒型の電池の処分方法
マンガン電池やアルカリ電池などの円筒型の電池は、自治体のごみの日に出すことができます。ごみの分類は市区町村によって異なりますので、お住まいの自治体のホームページを確認してください。
また、処分する前に必ず各端子をセロハンテープなどで覆い絶縁しましょう。
なぜなら、円筒型の電池の端子と他の金属が接触し発熱・発火などの事故を引き起こす可能性があるからです。
少し面倒かもしれませんが安全のために絶縁してから処分することを習慣づけましょう。
充電式電池の処分方法
充電式電池は、再生できる貴重な資源が含まれているのでリサイクルされます。
多くの大型家電量販店には充電式電池のリサイクル回収BOXが設置されているので、そこに入れれば処分することができます。ただしリサイクル回収BOXに入れる前に、円筒型の電池同様に各端子をセロハンテープなどで覆い絶縁しておきましょう。
ボタン型電池の処分方法
使い切り電池に分類されているボタン型電池。
通常なら自治体のごみとして…と言いたい所ですが、これには人体にとって有害な水銀が含まれているので自治体のごみとして処分できません。
このボタン型電池は「ボタン電池回収缶」という物に入れてリサイクルします。主に、家電量販店やメガネ店、ホームセンターなどに設置されているので調べてみるといいでしょう。
また処分する前には発熱や発火を防ぐために、ボタン型電池ひとつひとつにセロハンテープを巻いて絶縁してください。
コイン型電池の処分方法
コイン型電池は、水銀が含まれていないので自治体のごみとして処分することができます。
ごみの分類は市区町村によって異なるので、お住まいの自治体のホームページを確認するといいでしょう。
そして、このコイン型電池も安全のためにセロハンテープを巻いて絶縁しておきましょう。
電池の処分にかかる費用とは
電池の処分方法は分かりました。しかし、処分する際に費用はかかるのでしょうか?
ここでは、リサイクルと自治体のごみの2つに分けて紹介します。
リサイクルする際の費用は無料!
充電式電池やボタン電池をリサイクルする際の費用は無料です。
ですが、リサイクルBOXやボタン電池回収缶が設置されている店までの交通費等は自分で負担する必要があるので注意が必要です。
自治体のごみとして出すのも無料!
円筒型の電池やコイン型電池を自治体のごみとして出す際には、不燃ごみや有害ごみといった一般ごみとして回収するため費用はかかりません。
そのため、費用に関しては一切心配する必要はないでしょう。
危険!やってはいけない処分方法
電池はとても便利な物ですが、処分の仕方を一歩間違えるとトラブルが発生する場合があります。
では、やってはいけない処分方法を4つ説明するのでぜひ頭に入れてください。
電池を自分で分解して処分する
電池を分解するのは非常に危険です。
もし電池を分解してしまうと含有物でやけどを負うことや、破裂して負傷する可能性があるので分解はしないようにすることが重要です。
絶縁せずに処分する
電池の端子は金属でできているため、電池残量が少しでもあると他の金属類や電池と接触した際にショートして、発火や破裂などを起こす可能性があります。
ですから、電池の端子部分にテープを貼り絶縁することを忘れないようにしましょう。
金属製品などとまとめて処分する
電池を金属製品(カギ、イヤリングなど)と一緒に処分しないでください。金属は電気を流すので、電池の端子に金属が接触するとショートして電流が流れ、破裂、発火などを引き起こす危険性があります。
そうならないように金属製品とはきちんと分けて処分しましょう。
電池を地面に埋める
「電池を処分するのは面倒」と言って地面に埋めたりすると、有害物質を含んだ液が外に漏れ出し、環境汚染など様々な悪影響を及ぼすおそれがあります。
そのため、必ず適切な方法で処分することが大切です。
〈種類別〉電池の正しい処分方法とは?やってはいけない方法も紹介まとめ
電池の処分方法は、円筒型の電池とコイン型電池は自治体のごみとして出しますが、充電式電池はリサイクルBOX、ボタン電池はボタン電池回収缶によりリサイクルします。
このように、電池の種類ごとに処分方法は異なるのでしっかり覚えておきましょう。
また、処分する際には絶縁することを絶対に忘れないでください。初めての方は少しややこしいかもしれませんが、今まで述べたポイントを踏まえて安全に処分してくださいね。