粗大ごみの処分はどこにすればいいのでしょうか?
粗大ごみの処分は自治体で回収してくれますがリサイクル家電などは自治体によっては回収してくれないところもあります。
その点民間の回収業者は、ほとんどの粗大ごみを回収してくれます。
ここでは、粗大ごみを自治体に回収してもらうときのメリットや、民間の回収業者に依頼した時のメリットを詳しく紹介しています。
粗大ゴミとはどんなもの?
粗大ごみとはいったいどのような物を言うのでしょうか?
粗大ゴミは一般的に30㎝以上のものをいいます。
粗大ごみの種類としては違法性がいないもので危険物ではないものであれば粗大物として捨てられます。
◇粗大ごみとして捨てる物
アイロン・ガステーブル(ガスコンロ、カセットコンロ)・クッキングヒーター(電気コンロ)・ストーブ類(ストーブ、ファンヒーター、オイルヒーター等)・タイプライター・調理器(グリル鍋、炊飯器、トースター、パン焼き機、ホットプレート、ロースター、ポット、餅つき器等)・電子レンジ・ミシン・布団(掛布団、敷布団、電気毛布等)・ベッドマットレス・車又はオートバイ用のヘルメット・工具類(電動工具に限る。)・体重計・ボウリング用のボール・ポリタンク(灯油用)などが粗大ゴミに分類されます。ほかにもありますが種類が多いので、粗大ゴミかどうかわからない場合は自治体に電話して確認しましょう。
自治体に粗大ごみを捨てるメリット
粗大ごみと言えば自治体に申し込んで捨てるというのが一般的ではないでしょうか。
自治体に依頼した場合に、メリットとデメリットがあります。
その点を再確認してから依頼するようにしましょう。
自治体に捨てることが安く捨てられるという一般的な常識ですが、民間業者だと捨てずに買い取ってくれる業者などもあり、その場合は自治体に処分してもらうよりも安く依頼できる可能性があります。
◇メリット:回収費用の安さ
自治体では手数料が400円?3200円ぐらいで非常にリーズナブルな料金です。
業者よりも自治体の方が低コストで回収してもらえます。
粗大ごみの数が少ない場合で、自分の車で運べるような場合は、持ち込んでから処分してもらった方が便利です。
◇メリット:回収方法を選べる
自治体に粗大ごみを処分してもらう場合、決められて日に回収に来てくれる方法と、自分で持ち込む方法のどちらかを選ぶことができます。
大量に粗大ゴミがある場合は、自分で持ち込むのではなく回収してもらった方が運搬用の車両を借りる必要もありません。
その場合、持ち込みよりも若干料金が高くなります。
◇デメリット:日指定ができない
ミ処理施設に持ち込める時間に制限がある
持ち込み時間が限られていて、自治体によって変わりますが昼休みの昼の12時から1時までは昼休みですのでこの時間帯にゴミの搬入はできません。
また、就業時間は17:00というのが一般的で、その時間以降の持ち込みはできません。
◇デメリット:、落ち込みは自分で搬送
粗大ごみ処分場まで大型の粗大ごみを持ち込むためには車が必要です。
普通の家庭では乗用車を1台保有しているとしても、大型の粗大ごみなら普通乗用車には積載できません、小型のトラックなど借りて運ばなければなりません。
2トン程度の小型トラックをリースしても6時間程度で1万円以上は必要となります。
予想している以上のお金がかかります。
6時間程度で運び込める粗大ごみ不用品の量なら良いのですが、大型のたんすや布団、食器棚やベッドなど大型家財があれば6時間内での搬入は難しくなります。
回収業者に粗大ごみを捨てるメリット
粗大ごみの処理を行政に依頼しようとすると、粗大ごみを引き取ってもらうための制約条件がいろいろとあります。
たとえば、種類によっては引き取り対象外だったり、引き取ってもらう時間が決まっていて合わないことがあります。
できるだけ面倒なことは抜きにして、早く、安く処分したいときに便利なのが民間の回収業者ではないでしょうか。
粗大ごみを民間の回収業者に依頼した場合のメリットを9つ紹介します。
◇電話で申し込みできる
粗大ごみを処分したいと思ったときに、電話1本で申し込むことができます。
業者によって対応は異なりますが、業者と自分の都合があえばその日のうちに回収に来てくれます。
行政に回収を依頼するときは、事前に電話かHPでの申し込みをして、ゴミ処理券の購入など煩わしい作業が発生しますが、業者の場合はその手間がありません。
◇申し込んだその日に対応
ただでさえ早く処分してしまいたい粗大ごみや廃棄物なのでできるだけ速やかに処分してくれるのが民間の回収業者です。処分しようと片づけたその日から邪魔になります。
行政に回収を依頼した場合は、申し込んでから回収してくれるまでに2~3週間かかってしまうこともあります。
その点、業者に依頼すれば、申し込み当日に回収してもらうことも可能です。
◇日時を指定できる
引っ越しの場合は、引っ越し当日に粗大ごみの回収をしてもらえると非常に助かります。
働いている方の場合は、平日の夜や土日などご自身の都合が良い時間帯を指定して回収してもらえる業者もあります。
行政に依頼する場合は、ある程度、日付の指定ができても細かい時間の指定ができないなど、選択肢が少なく都合が合わず、ごみ回収のためだけに仕事を休まなければいけないことがありますが、業者に依頼すれば会社を休まずに希望日時に回収してもらえます。
◇ほとんどすべて処分できる
行政の場合は品目(リサイクル家電など)によって、引き取り対象ではないものもあります。粗大ごみ回収業者なら、あらゆるものが処分、回収可能です。
処分できないものは、工業所有権、著作権、肖像権、名誉棄損など他人の権利を侵害する物品・盗品・動物・薬品、医療器具・銃器、弾薬あるいは主として武器として使用される目的を持つもの。・人体、臓器、細胞、血液 等・中身の入ったスプレー缶、ペンキの缶や空き缶・液体状のものなどです。
これら以外はすべて回収可能です。
◇作業員が運び出してくれる
自治谷依頼した場合の粗大ごみの処分で困るのは、家から運び出すことです。
重い家具や家電製品であっても指定された場所まで自分で移動しなければいけません。
業者に依頼すると、1人では運べない重量物や大型家具でも家の中から運び出してくれます。
また、解体が必要な場合でも、業者であれば解体作業に応じてくれるので、余分な手間がかからなくてすみます。
◇使える物は買い取りか無料引き取りをしてくれる
粗大ごみ回収業者のほとんどは、買い取りや無料引き取りを実施しています。
リユース、リサイクルできるものやまだ使えそうなものは、無料で引き取り・買い取りしてくれるので、お金をかけず(買い取りがある場合は自治体よりも安い)に粗大ごみを処分することができます。
◇産業廃棄物OK
粗大ごみ回収業者なら、産業廃棄物の処分もしてくれる業者もあります。
業者によっては、産業廃棄物管理表マニフェストを無料で発行してくれるところもあります。
◇部屋や家丸ごと処分してくれる
1部屋丸ごとや家丸ごと処分したい場合は、遺品回収やゴミ屋敷などは分別するだけで相当な作業になります。あまりの量にどこに頼んでいいか途方に暮れるのではないでしょうか。
業者に依頼すれば、部屋や家丸ごとの整理や処分、別途、依頼すれば清掃までしてくれます。
◇家電リサイクル商品でもOK
家電リサイクル対象の冷蔵庫や洗濯機、そしてパソコンなどは行政では処分できません。
指定業者に個別に引き取りを依頼しなければいけません。
また、ものによっては家電量販店に持っていかなければならないというルールもあります。業者に依頼すれば、家電リサイクル対象の家電でも処分が可能です。
粗大ごみを捨てるときの注意点
粗大ごみの対象となる品目でも、普通の粗大ごみとしては取り扱えない品目もあります。
特殊な例ですが、どれが特殊な品目なのかわからない場合は、自治体に電話で確認をしてから粗大ごみの処理をしましょう。
電話予約をするときに品目を伝えると教えてくれます。
具体的にどの品目が特殊な粗大ゴミになるのかを見ていきます。
◇粗大ゴミの回収時の注意点1
粗大ごみの対象となる品目でも、事業で使用していたものは対象外とみなされるため自治体では回収してもらえません。これらは産業廃棄物の扱いとなり、処分するには自治体の場合、一般的に3つの処理方法のいずれかで、処理をします。
1.事業者自身の所有する廃棄物処理施設で処理します。
2.市の処理施設に自分で搬入して処分します。
3.市が許可する一般廃棄物収集運搬許可業者に委託します。
◇粗大ゴミの回収時の注意点2
家電リサイクル法対象家電のため自治体では回収してもらえません。
これらは家電リサイクル券取扱店にてリサイクル料金を支払い廃棄処分したり、自身で家電リサイクル券を購入し、指定処分場へ運ばなければいけません。
◇粗大ゴミの回収時の注意点3
ガソリンや灯油は発火性危険物になるので、ガソリンスタンドに持ち込んで処分しましょう。
◇粗大ゴミの回収時の注意点4
ピアノは粗大ゴミとして回収しません。
しかし、ピアノは不用品回収業者に買い取ってもらえる可能性が高いです。
買い取りはできなくても無料で引き取ってくれる業者もあるのでまずは見積もりを依頼してみましょう。
◇粗大ゴミの回収時の注意点5
パソコン(ノートパソコン、デスクトップパソコン、一体型パソコンなど)やディスプレイは「資源有効利用促進法」によってリサイクルが義務付けられています。
パソコンは、メーカーがプラスチックの部品はプラスチック原料に、金属の部品は鉄やアルミ、銅などに分別してリサイクルされます。
粗大ごみの処分は自治体それとも民間業者?まとめ
年末の大掃除をするといろいろなゴミが出てきます。
この機会に使っていないタンスや壊れた家電を処分したいと思ったときの、処分方法や処分先などを詳しく紹介してきました。
実際にどのような処分をするのがお得なのかがわかるのではないでしょうか。
次の大掃除の時にでも実践されてみてください。