仏壇の処分をしたいと悩んでいる人には目から鱗の情報を紹介しています。
処分したくても処分できないでそのままにしている仏壇ですが、処分できないのではなく、処分する方法がわからない人が多いようです。
今回紹介する情報を参考にして仏壇を処分してみましょう。
目次
仏壇の処分方法とは
仏壇を処分する場合に必要な閉眼供養という手続きをふまえて、仏壇を処分する4の方法をご紹介します。
お寺に供養と処分を依頼
仏具店に処分を依頼
供養を済ませて粗大ごみで処分
供養を済ませて不用品回収業者に処分を依頼
◇お寺に供養と処分を依頼
ご自身の先祖の檀家になっているお寺か開眼供養をしていただいたお寺に依頼するのが一般的ですが、わからない場合や遠方の場合は、近隣のお寺に相談して閉眼供養だけを依頼することも可能です。
閉眼供養の相場は、1万~数万円程度のことが多いようです。
供養が終わったあと、仏壇をそのまま処分してもらうこともできるので、処分費用についても事前に確認しておくことをおすすめします。
注意点として、浄土真宗の場合、閉眼供養は行いません。
どのような供養が必要か、直接お寺に相談してみてからどうするべきかを決めましょう。
◇仏具店に処分を依頼
仏壇を購入した店舗だけでなく、近隣の仏具店や、インターネットで受け付けている仏具店に処分を依頼することができます
。仏具店では、宗教や宗派に合わせた閉眼供養も行ってくれるので安心です。
店舗によって費用は異なりますが、郵送で仏壇の処分を受け付けている店舗の場合、サイズにより、1万~5万円程度です。
離島や遠方の場合はさらに送料がかかります。
◇供養を済ませて粗大ごみで処分
仏壇を、粗大ゴミとして自治体の個別回収に出すには閉眼供養を済ませておく必要があります。
一般的には仏壇は家具として回収してもらえます。
回収費用は仏壇の大きさにもよりますが、おおよそ1,500円から3,000円ほどの処理手数料で済みます。
ただし、仏壇のように大きな粗大ごみを収集してもらうためには、事前に指定のサイズに切断・解体をしておくことを義務付けられたり、自宅の前や指定の場所まで持っていく必要があります。
そのため、大型の仏壇である場合は少し手間のかかる方法かもしれません。
自治体によっては、仏壇を地域のゴミ集積場に直接持ち込んで処分してもらうこともできます。
この場合、さらに格安の金額で処分できます。
◇供養を済ませて不用品回収業者に処分を依頼
粗大ゴミの個別回収を依頼すると、自宅の前に仏壇を出しておかなければならないので、ちょっと抵抗があるという方もいるのではないでしょうか。その場合は、不用品回収業者に処分を依頼する方法が簡単に処分できておすすめです。
不用品回収業者に仏壇の処理を依頼すると、ほとんどの場合自力で仏壇を移動することなく引き取ってもらえます。
費用は業者によって大分異なりますが、一般的なサイズの仏壇であれば10,000円から30,000円ほどで回収してくれます。
また仏壇の処分を専門としている回収業者の場合は、処理をする前に「魂抜き(お性根抜き)」と呼ばれる供養を行ってくれるところもあります。
仏壇を自分で処分するときのメリットとデメリット
閉眼供養を済ませた、または閉眼供養が必要ない仏壇は、自分で処分することができます。
自分で仏壇を処分するメリット、デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
◇メリット
なんといっても、費用を安く抑えられるということが一番のメリットです。
閉眼供養をするための費用は追加で必要になりますが、ゴミとして捨てるだけなので千円程度の費用だけで済みます。
◇デメリット
閉眼供養が済んだ仏壇を自分で処分するには、粗大ゴミの個別回収に引き取ってもらう方法があります。しかしこの場合、自宅前に粗大ゴミシールを貼った仏壇を出しておかなければならないので、人目にさらされてしまうというデメリットがあります。
あまり近所に仏壇を処分しているところは見られたくないものです。
また、供養が済んでいるとはいえ、仏壇を捨てるという行為が精神的な負担となる場合もあります。
無理をせず、業者や専門店に仏壇の処分を任せる方法も検討してみることをおすすめします。
仏壇を処分するときの注意点
仏壇を処分する場合、気をつけるべき点が3つあります。
自分だけで処分方法を決めない意味がありません。
仏壇の中身をしっかり確認してから処分する。
位牌や備品の処分方法も検討しておく
の3つがあります。
それぞれに土江詳しく見ていきましょう。
◇処分方法は家族に相談
自分で勝手に判断して手続きを進めてしまうと、トラブルの原因になってしまいます。
仏壇に関しての関係者が複数いる場合、できるだけ全員で話し合って喧嘩がないように処分方法を検討することが大切です。
◇仏壇の中身はすべて確認する
仏壇の中には、一家の大切な書類や貴重品がしまってあることがよくあります。
仏壇を処分することを決めたら、引き出しや扉の内側、棚板の裏側などもすべてしっかりと確認しましょう。
隠し引き出しが作られているケースもあります。
◇位牌や備品の処分方法を事前に決めておく
仏壇を処分する場合、忘れてはいけないのが備品や位牌の処遇について。
供養の済んだ位牌や備品はゴミとして捨てることができますが、位牌を捨てるのはさすがにためらいます。
引き取り手がいない場合は、閉眼供養ののち、お焚き上げをして焼却処分してもらう方法がおすすめです。
仏壇の処分前にやるべきこと
仏壇を作ったり設置をするとき、仏壇に仏様とご先祖様の魂を宿らせる入魂式、入仏式という法要を行います。
この儀式を行うことで、単なる物であったものが尊像となると言われています。
つまり、仏壇の処分をする際は、そのまま処分しては仏様やご先祖様へ失礼にあたります。そこで、仏壇から魂を抜く魂抜き、お性根抜き(おしょうねぬき)という法要を行います。こうすることで、仏様の魂が宿っていた尊いものから、単なる入れ物へと戻ります。魂抜きを行う場合、まずは日ごろお世話になっている寺の僧侶に相談してみるのがよいですが、魂抜きの儀式だけであれば近所のお寺や初めて訪れるお寺の僧侶にお願いをしてみてもよいでしょう。
◇魂抜き
仏壇の中には、一家の大切な書類や貴重品がしまってあることがよくあります。
処分を決めたら、引き出しや扉の内側、棚板の裏側などもすべてしっかりと確認しましょう。
隠し引き出しが作られているケースもあります。
◇仏の供養を行ってから処分する
処分の方法には複数ありましたが、どの場合でもまずは魂抜きを行ってから処分をする方が適切です。
仏壇には仏様や故人の魂が宿り、家族を見守ってくれていた存在となります。
決して無下に扱わないで、手順に従ってきちんと処分することで仏壇、先祖へ最後の感謝の気持ちを表すことができます。
◇仏壇の処分にかかる費用
魂抜き・お性根抜きのお布施の相場は、10,000~50,000円くらいです。
この範囲内でできる限りのお気持ちを示せばよいということになります。
1つ目の「自分で廃棄する方法」の場合、日本国内では法律上は一般廃棄物扱いとなります。
すなわち、自分で粗大ごみとして自治体のゴミ回収に出す方法です。
2つ目の「業者に廃棄してもらう方法」の費用相場です。
1.自分で解体して処分
各自治体により粗大ごみの費用はいろいろですが、無料~3,000円程度が多いようです。
ただし、仏壇を粗大ごみとして引き取ってくれない自治体もあります。
会場でその理由はさまざまです。
そもそも仏壇をゴミに出すという概念が今までありませんでした。
ゴミの回収に来る作業員の人達も、あまり気持ちのよいものではないでしょう。
回収作業員の方の宗教上の信心問題もあるからです。
またご近所の目も気になるところです。
仏壇を粗大ごみに出しているところは、あまりご近所に見られたくありません。
2.業者に破棄してもらう
お仏壇整理業者に依頼した場合の費用は、魂抜き・お性根抜きから仏壇回収から最終廃棄処分までのすべてを含め、仏壇の大きさなどにより25,000~70,000円程度です。
仏壇の供養と処分方法についてまとめ
仏壇の処分を行う場合は、処分をする前に魂抜きなどをしっかりと行わないといけないことや、その後の処分方法について詳しく紹介してきました。
仏壇の処分は供養さえしっかりと行えば家具の粗大ごみとして捨てられることが分かったのではないでしょうか。
仏壇を処分しようと考えている人は参考にされてみてください。